公共施設の複合化事例
2018年5月13日
市議会の市民文教常任委員会で、「公共施設の複合化」について
志木市まで行政視察に行ってきました。
人口減少社会における公共施設の老朽化にどのように対応するか、全国的な課題となっていますが、志木小学校は、時を同じくして老朽化した施設を複合化したさきがけ的な事例です。小学校と公民館・図書館(名称:いろは遊学館)が複合化され一体施設となっています。(防災の中核拠点でもあります)
単に、施設の共同利用という人口減少への対応策や財政コスト削減という観点よりも、今回の視察では学校教育と社会教育(生涯学習など)の効果的な融合・連携という効果に注目しました。
子供と大人が日常的に同じ空間で学び合うという点で、子供達の社会性を養う教育的効果や大人にとっても、地域コミュニティの多世代交流に効果が表れているとの解説を受けました。
(例として、小学校の図書委員会の子供達が、大人が利用する図書館の窓口係で貸出・返却業務を行うそうです。)
(また、小学校の男子トイレに赤ちゃん用のベビーシートがあるのは複合施設ならではですね。)
現代では子供たちの数が減っているイコール学校統廃合の議論になりがちですが、
地域のすべての人々にとっての「学びの場」であり「コミュニティの拠点」という機能を大切に効果的な複合化という道を研究していかなければならないと改めて感じました。
石原たかし